2020/02/18
- 病歴のポイント
- 1)感冒様症状で、発熱、咳の症状が4,5日過ぎてもピークを過ぎず、かえって悪化する、鼻汁は少ない、咽頭痛も軽い
- 2)血液検査:非特異的(比較的リンパ球減少、CRP上昇は見られるが確実ではない)
- 3)画像:初期は胸部レントゲン単純写真ではわかりにくい。 胸部CTは有用。胸膜下に淡い陰影、斑状陰影
- 経過のポイント 軽症で治癒する場合と重症化する場合に分かれる
- 1)潜伏期間 3-7日(1-12日)
- 2)軽症:熱、咳、が1週間以内に軽快
重症化:熱、咳が長引く(1週間以上)発症から1週間ほどで、倦怠感、呼吸苦が始まり悪化=肺炎
<重症化しやすいひと>
高齢者、基礎疾患のあるひと(糖尿病、透析、抗がん剤、免疫抑制剤等)
症状が長引くことが、感冒やインフルエンザ、と異なる
- 外来での感染予防策
- 1)すべての患者:手指消毒+咳エチケット、必要に応じてマスクをつけて対応
- 2)疑い患者:標準予防策+接触・飛沫感染予防
手袋、マスク、アイガード、長袖エプロン/ガウン - 3)エアロゾル発生処置を扱う場合は、空気感染の可能性を念頭に予防
手袋、N95マスク、エプロン/ガウン、アイガード
エアロゾル発生処置とは
気管内挿管、気管支鏡検査、ネブライザ一、気道吸引、心肺蘇生など - 4)感冒症状の方は他の患者さんと導線を分ける、定期の患者さんは受診機会を減らす
例:診察まで車内で待つ、診察の時間になったら携帯電話で呼び出すまたは車内で診察する、
発熱外来の時に作った外の診察室を利用する、
外来定期処方期間を長くして、医療機関に行く回数を減らしておく。
- 重症者を減らすための感染予防方法
- 1)重症化しやすいひと(高齢者、基礎疾患があるひと)が家にいる場合
- 玄関先に手指消毒薬を置いて、家族は帰宅時に手指消毒を必ずする
- 同居する家族が風邪をひいたら、症状が治るまで重症化しやすいひととの接触を避ける
症状がある人が部屋の外に出るときはマスクとアルコール手指消毒をする
家の中の触った部分をアルコール消毒する、入浴時はタオルの共有をしない、最後に入浴する
これを1週間続けることで、重症化しやすいひとへの感染を予防する
- 2)軽い風邪の症状の時は、自宅安静。 受診しないようにする。(医療機関は感染リスクが高い)
- 3)高齢者施設は特に注意。 外から持ち込まないように予防する
- 外から入ってくる人は、必ず玄関で手指消毒をする 感冒症状がある人は面会できないようにする
- 流行期に入ったら面会禁止(差し入れや洗濯物等は、受付での受取のみとする)
職員の健康状態の確認:毎朝の検温と症状確認を自己申告ではなく、管理者による指差し確認
職員に症状があれば軽微でも休ませる、勤務中に症状が出たら直ちに帰宅させる。
職員が治癒した後に復帰する際の治癒証明書は不要(症状消失から2日後以降まで待つ) - 高齢者施設で感冒症状が多発する場合は、保健所に相談する
- 4)誰もが、不要不急の外出を避け、人ごみに行かない。
- 健康な人1人の感染が100人、1000人の感染源となり、それが重症化しやすいひとへの感染源となりうるため、手指消毒と咳エチケットを徹底していただくようにする。
- 1)重症化しやすいひと(高齢者、基礎疾患があるひと)が家にいる場合
- 電話相談
・新型コロナウイルスに関する問い合わせ
神奈川県新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル
TEL:045-258-0536 9時00分~21時00分(平日及び休日とも)・小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町に在住の方
小田原市保健福祉事務所
TEL:0465-32-8000 (24時間対応)・南足柄市、大井町、開成町、中井町、松田町、山北町に在住の方
小田原市保健福祉事務所足柄上センター
TEL:0465-83-5111 (24時間対応)・厚生労働省の電話相談窓口
(フリーダイヤル)
TEL:0120-565-653 9時00分~21時00分